防除に当たっては、人や環境に対する影響を可能な限り少なくし、特に薬剤を
使用する場合は、薬剤の種類・薬量・処理法・処理区域などについて十分な検討
を行い、日時・作業方法などを周知徹底させます。
ねずみ
1.捕獲器
粘着トラップ、圧殺市式トラップ、生け捕りトラップ
2.撃退器
超音波を利用して、その場所から追い払う。
3.殺鼠剤
急性と抗凝血性の2種類に大別され、前者は単回投与を原則とし、後者は数日
間の連続投与を基本とする。
4.忌避剤
味覚によって忌避させるもので、齧られて困る場所に処理する。
ゴキブリ類
1.毒餌処理
容器に収められた固形ベイトやゲルタイプのベイトを、ゴキブリの活動場所に
配置する。効果が出るまで数日間を要する。
2.残留処理
ゴキブリが夜行性で、壁面を歩く生態を利用した処理方法で、活動場所や潜伏
場所の壁面などに、あらかじめ殺虫剤の残留処理をする。人が絶えず触れる場所、
シミができやすい場所への処理は避ける。
3.空間処理
対象場所を密閉し、蒸散、燻煙、煙霧、ULVなどの処理で、殺虫剤の微粒子
を空間に充満させて防除する。
終了後は、十分な換気を行ってから入室させる。